「急遽始まったダンスステップ講習を経て、撮影はスタートした」
9/23の早朝、ヘアブレの4人は「ORANGE」ミュージッククリップの撮影のためにバンタン映画映像学園に集合した。そして学生たちに控え室に案内された彼らを待っていたのは、なんと急遽用意されたダンス教習であった。これまでオーディエンスをフロアで踊らせてきた彼らだ が、まさか自分たちが映像のなかで踊ることになるとは思ってもなかったようだ。4人は苦笑して顔を見合わせる。だが、このために監督の藤田君は即席のダンスステップ教習ビデオまで制作していた。その熱意と、自分たちがダンスをしなければ今日の撮影は進まないという現実に負けて、急遽ダンス講習が始まった(だが意外に楽しそうだった)。
一方、スタジオでは撮影の準備が着々と進められていた。この企画では十数人のダンサーたちが出演する。用意された振り付けは機械的な踊りであるために、ダンサーたちの一糸乱れぬ動きが必要となる。そのために入念なリハーサルが繰り返された。
しかし、このダンサーの格好を見てもらえれば解ると思うが、かなりシュールな感じである。赤、黄、青の全身タイツに身を包み顔にはダイヤのお面を着けている。ダイヤモンドゲームの駒を模しているので、その振り付けもちょっと前衛的な感じがした。
午前中はリハーサルと準備に費やして、昼食後から撮影は始まった。まず、いきなりヘアブレのメンバーとダンサーたちの共演シーンの撮影である。だが、ヘアブレのメンバーはスタジオに入っても、さっきまで習っていたダンスステップの確認に余念がない。
ダンサーたちと一緒に、その動きを上手く合わせられるかどうか不安なようだ。
そして、まずは「ORANGE」のサビ部分から撮影がスタートする。だが、このミュージッククリップは撮影がかなり難しい企画でもあった。ダイヤモンドゲームの盤面で展開されるという設定であるので、当然のことながらそれを見下ろす俯瞰の映像が必要となる。そのためカメラは高い位置に置かれ、しかも不安定な足場で上下に動かさなくてはいけない。何度もカメラの動きを確認する監督の藤田君。徐々にカメラマンとのやり取りにも馴れてきて、少しずつ自分がイメージする映像を形にしていく。
「ついにシュールなダンサーたちとヘアブレの4人がダンスで共演」 次第にスタッフ間のチームワークも良くなってきたなかで、ついにヘアブレとダンサーたちが一緒にステップを合わせるシーンの撮影が始まる。ヘアブレの前では、さきほどまでステップを教えていた学生が心配そうに見ている。そして彼らの動きに合わせて一緒にステップを踏む。この動きを全員が一緒になって合わせるというのは、
なかなか難しいことだ。だが端からみていると、その光景はシュールで面白かった(笑)。
何とかダンスシーンの撮影は終了するが、その後も次々とダンサーとヘアブレの絡みのシーンは続く。星形の盤面上で幾何学模様を描くように配置されるダンサーたちの動きは、映像的にもかなり面白いものになりそうだ。
そして最後にヘアブレの各メンバーのソロショットを撮って、ミュージッククリップの撮影は終了した。この作品が果たしてどのような形でまとめられるのかは、今のところ藤田君の頭のなかにあり、まだ完成を見るまでは解らない。
次号では完成した「ORANGE」のミュージッククリップを紹介する。また、この作品は11/12にリリースされる『RECENT DISCO SYSTEM』の初回盤(CD+DVD)にも収録されることが決定した。DVDには今回の撮影のショートドキュメンタリーも収録されている ので是非、チェックして欲しい。